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![]() [「My Library!」85] 2025年1月29日 ![]() 前回おすすめの3けたプラス「15」狙いでした。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『 My Library 』へようこそ〜♪ 第172回芥川賞と直木賞の選考会が15日に東京で開かれ、芥川賞に安堂ホセさんの「DTOPIA」と鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」の2作が、直木賞には伊与原新さんの「藍を継ぐ海」が選ばれました。今回は2024年の本屋大賞2位と5位の作品を紹介します。 ■『水車小屋のネネ』 津村 記久子(著) 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生……。助け合い支え合う人々の40年を描く長編小説。毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化! 2024年本屋大賞2位ということで、図書館に予約して借りに行った。津村さんの作品は初読み。ん?けっこう分厚いな〜。でも、どんな話か楽しみだ。18歳の理佐は、辛い現実から逃げだそうと8歳の妹律を連れて、知らない町でアパート補助のある蕎麦屋さんに就職する。水車小屋にはネネと言う、喋る鳥ヨウムがいて、そこから奇妙な絆のような物語が、1981年から10年区切りで40年に渡って繰り広げられる。クスッと笑えるユーモアもあり、蕎麦屋の夫婦、絵描きの杉子さん、律の担任の藤沢先生など、いろんな人が時を経るごとに、年老いて人生を終えたり、新しい出会いがあったりして、姉妹は成長して行く。その過程で、時代の変化とともに善意や優しさの連鎖がどんどん広がって行き、心が温かくなった。長編だったが、ネネとのやり取りや、たくさんの挿絵にもなごみ、ページをめくる手が止まらなかった。欲を言えば、エピローグでもう少し理佐と律のその後を知りたかった。 おすすめ度は、★5つ。 ■『レーエンデ国物語』 多崎 礼(著) 異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女はやがて帰るべき場所を得た。時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。 多崎さんの作品は初読み。ファンタジーはほとんど読まないけど、2024年本屋大賞5位なので、迷いつつ手に取った。レーエンデ国のプロローグ、ヘクトルとユリアとトリスタンの話。読み始めは慣れない地名や名前で、何度も地図やキャラを確認しながら読んだ。全5話まであるそうで、続きを読みたいか?と言えば……、読了後、腹八分といったところか?おもしろくなかったわけではないが、この1冊で十分満足したので、もう読まないかも? おすすめ度は、★4つ。 ――つづく。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 今回のおすすめN3は、第6647回終了現在、第6592回より55回出現なしの3桁プラス[16] 狙いで 5点。 [079] [529] [628] [727] [754] ![]() (C)イマジカインフォス
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![]() [「My Library!」85] 2025年1月29日 ![]() 前回おすすめの3けたプラス「15」狙いでした。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『 My Library 』へようこそ〜♪ 第172回芥川賞と直木賞の選考会が15日に東京で開かれ、芥川賞に安堂ホセさんの「DTOPIA」と鈴木結生さんの「ゲーテはすべてを言った」の2作が、直木賞には伊与原新さんの「藍を継ぐ海」が選ばれました。今回は2024年の本屋大賞2位と5位の作品を紹介します。 ■『水車小屋のネネ』 津村 記久子(著) 「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ」18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生……。助け合い支え合う人々の40年を描く長編小説。毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化! 2024年本屋大賞2位ということで、図書館に予約して借りに行った。津村さんの作品は初読み。ん?けっこう分厚いな〜。でも、どんな話か楽しみだ。18歳の理佐は、辛い現実から逃げだそうと8歳の妹律を連れて、知らない町でアパート補助のある蕎麦屋さんに就職する。水車小屋にはネネと言う、喋る鳥ヨウムがいて、そこから奇妙な絆のような物語が、1981年から10年区切りで40年に渡って繰り広げられる。クスッと笑えるユーモアもあり、蕎麦屋の夫婦、絵描きの杉子さん、律の担任の藤沢先生など、いろんな人が時を経るごとに、年老いて人生を終えたり、新しい出会いがあったりして、姉妹は成長して行く。その過程で、時代の変化とともに善意や優しさの連鎖がどんどん広がって行き、心が温かくなった。長編だったが、ネネとのやり取りや、たくさんの挿絵にもなごみ、ページをめくる手が止まらなかった。欲を言えば、エピローグでもう少し理佐と律のその後を知りたかった。 おすすめ度は、★5つ。 ■『レーエンデ国物語』 多崎 礼(著) 異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女はやがて帰るべき場所を得た。時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。 多崎さんの作品は初読み。ファンタジーはほとんど読まないけど、2024年本屋大賞5位なので、迷いつつ手に取った。レーエンデ国のプロローグ、ヘクトルとユリアとトリスタンの話。読み始めは慣れない地名や名前で、何度も地図やキャラを確認しながら読んだ。全5話まであるそうで、続きを読みたいか?と言えば……、読了後、腹八分といったところか?おもしろくなかったわけではないが、この1冊で十分満足したので、もう読まないかも? おすすめ度は、★4つ。 ――つづく。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 今回のおすすめN3は、第6647回終了現在、第6592回より55回出現なしの3桁プラス[16] 狙いで 5点。 [079] [529] [628] [727] [754] ![]() (C)イマジカインフォス
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