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[「数字結びの神さま」前編]

2020年11月18日
第5560回[415]を[541]B 1口&SB 3口
第5561回[174]を[741]SB 1口
第5564回[475]を[574]SB 1口当せん!

[*41]狙いと前回コラムのおすすめ数字でした。[*41]早く出てくれ〜〜。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
むかしから、宝島の勝ち勝ち山のふもとにある「他力本願寺」の神さまは、数字結びの神さまで有名でした。神さまは、毎日毎日、朝から晩まで何千組もの数字結びをしているのです。

そして朝のうちは、集計帳面を見ながら「う〜む、一の位は忌み嫌われている『4』にして、十の位は人気がある『7』を結んでやろう。百の位『5』はしばらく出ていないから、ペアで出ていない『7』がいいだろう」と、あれこれ考えながら数字結びをするのですが……。

それが昼頃になると「この『2』は、この『9』かな?あの『3』は、この『1』で」と、少しいい加減になり、やがて夕方になると、「『6』と『8』。『0』と『0』」と、適当になってしまうのでした。

こうして朝のうちに結んだ数字は、吉日となったり、富くじなどで幸運をもたらすのですが、夕方に結んだ数字は、不幸な結果となってしまうのでした。


数字結びの神さまには、シイちゃんという娘がいて、今年で41歳にもなるのですが、美人にもかかわらず、どこからも嫁に欲しいと声がかかりません。

そこでシイちゃんは、父親に腹を立てて言いました。「お父さん。数字結びよりも実の娘の縁結びの方が大事じゃないの!あたしもいい年よ。早くあたしの相手を決めて下さい!」

すると神さまは、気まずそうに言いました。「う、う〜ん。実はな、もう、とっくに決まっていたのじゃ。じゃが、つい夕方に決めてしまい、あまりにも不似合いな縁になってしまったのじゃ。それで、今まで、言いそびれて……」

「お父さんが不似合いだと思っても、お嫁に行くのはあたしです。さあ、どこの誰が相手なのか、教えて下さい」

「う、う〜ん。それなら言うが、実は勝ち勝ち山の西側にあるヨーデルの森の奥で茶畑を作っておる、ひどく貧乏で、なよなよした男じゃ」

「わかりました。あたしは、もうこれ以上待つ気はありません。どんなに遠くても、どんなに貧乏でもいいから、今すぐ、その人のところへ行きます」

シイちゃんはそう言うと旅の用意をして、未来の旦那さんのいるヨーデルの森の奥へと出かけました。


勝ち勝ち山の木という木が、金色や銅色、燃えるような朱色に染まっている。ヨーデル公園には、ピンク色のコスモスが秋風にそよぎ、長いまつげで愛らしいぱっちり目のアルパカがモグモグとおいしそうに牧草を食べている。

桜並木の道の真ん中に、ん?誰が置いたのか?一本の透明のビニール傘が開いたままポツンと置いてあった。傘から落ちた雨雫が、涙のようで、なんだか淋しくて泣いているように見えた。

やがて日が暮れて、空には一番星が瞬き、しばらくするとオリオン座の横に広がる雲の中から、まんまるいお月さまが顔を出した。

あなたは今
何をしていますか?

あなたは今
ひとりぼっちですか?

あなたは今
わたしと同じ月を
見上げていますか?

あなたは今
わたしと同じ月で
繋がっていますか?

風が奏でる愛の歌が
あなたにも
聞こえますか?


――つづく。

今回のおすすめN3は、第5565回終了現在、第5520回より45回出現なしの3桁プラス[15]狙いで 5点。

[078][096][537][546][582]


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第5564回[475]を[574]SB 1口当せん!

[*41]狙いと前回コラムのおすすめ数字でした。[*41]早く出てくれ〜〜。

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むかしから、宝島の勝ち勝ち山のふもとにある「他力本願寺」の神さまは、数字結びの神さまで有名でした。神さまは、毎日毎日、朝から晩まで何千組もの数字結びをしているのです。

そして朝のうちは、集計帳面を見ながら「う〜む、一の位は忌み嫌われている『4』にして、十の位は人気がある『7』を結んでやろう。百の位『5』はしばらく出ていないから、ペアで出ていない『7』がいいだろう」と、あれこれ考えながら数字結びをするのですが……。

それが昼頃になると「この『2』は、この『9』かな?あの『3』は、この『1』で」と、少しいい加減になり、やがて夕方になると、「『6』と『8』。『0』と『0』」と、適当になってしまうのでした。

こうして朝のうちに結んだ数字は、吉日となったり、富くじなどで幸運をもたらすのですが、夕方に結んだ数字は、不幸な結果となってしまうのでした。


数字結びの神さまには、シイちゃんという娘がいて、今年で41歳にもなるのですが、美人にもかかわらず、どこからも嫁に欲しいと声がかかりません。

そこでシイちゃんは、父親に腹を立てて言いました。「お父さん。数字結びよりも実の娘の縁結びの方が大事じゃないの!あたしもいい年よ。早くあたしの相手を決めて下さい!」

すると神さまは、気まずそうに言いました。「う、う〜ん。実はな、もう、とっくに決まっていたのじゃ。じゃが、つい夕方に決めてしまい、あまりにも不似合いな縁になってしまったのじゃ。それで、今まで、言いそびれて……」

「お父さんが不似合いだと思っても、お嫁に行くのはあたしです。さあ、どこの誰が相手なのか、教えて下さい」

「う、う〜ん。それなら言うが、実は勝ち勝ち山の西側にあるヨーデルの森の奥で茶畑を作っておる、ひどく貧乏で、なよなよした男じゃ」

「わかりました。あたしは、もうこれ以上待つ気はありません。どんなに遠くても、どんなに貧乏でもいいから、今すぐ、その人のところへ行きます」

シイちゃんはそう言うと旅の用意をして、未来の旦那さんのいるヨーデルの森の奥へと出かけました。


勝ち勝ち山の木という木が、金色や銅色、燃えるような朱色に染まっている。ヨーデル公園には、ピンク色のコスモスが秋風にそよぎ、長いまつげで愛らしいぱっちり目のアルパカがモグモグとおいしそうに牧草を食べている。

桜並木の道の真ん中に、ん?誰が置いたのか?一本の透明のビニール傘が開いたままポツンと置いてあった。傘から落ちた雨雫が、涙のようで、なんだか淋しくて泣いているように見えた。

やがて日が暮れて、空には一番星が瞬き、しばらくするとオリオン座の横に広がる雲の中から、まんまるいお月さまが顔を出した。

あなたは今
何をしていますか?

あなたは今
ひとりぼっちですか?

あなたは今
わたしと同じ月を
見上げていますか?

あなたは今
わたしと同じ月で
繋がっていますか?

風が奏でる愛の歌が
あなたにも
聞こえますか?


――つづく。

今回のおすすめN3は、第5565回終了現在、第5520回より45回出現なしの3桁プラス[15]狙いで 5点。

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