XHTML版 HTML版 DebugString


[「必当☆予想人V」第3話]

2020年8月19日
【前回までのあらすじ】
コロリ菌の感染が広がり、夜の商売で売り上げが激減した女将のお里は、必当予想人に、富くじの予想を頼む。予想人のパラ親分は、今回の依頼を一番弟子の浮世絵師ゴロに任せることにした。


八月十一日、「松の湯」二階座敷

必当予想人のメンバーは、手ぬぐいで口元をおおい、お互いの距離をとりあって話し合っている。

「コロリ菌の一日の新規感染者が五日連続で千人を超えたようだね」愛猫ちびの丸い背中をなでながら請負人の新生菜は言った。

「重症患者がそれほど増えてないので、緊急事態宣言は出さないと政府は言ってますが、秋から冬にかけて予断を許さないでござんすね」よろずやのでーぶは唐草模様の風呂敷のひもをほどきながら言った。

「ところで今日みんなに集まってもらったのは、パラ親分さんの還暦を祝ってあげようってことで来てもらったよ。パラ親分さんめでたいね〜。あたしゃまだまだ還暦は先の話だけどね」新生菜はしれっと言った。

手ぬぐいで顔半分が隠れているので、どんな表情をして言っているのかわからないが、もう還暦はとっくに過ぎ、古希も近いはずだと、パラは心の中でつぶやいた。

「パラさん誕生日おめでとう。占ってみたわ。『感情が高ぶって、ついつい強い言葉を使ってしまいがちやねん。頭に浮かんだ言葉は、一度寝かせてから使うようにしたらいいねん。伝言なども一度下書き保存をして、読み直すようにしはって。「言の葉」には、人を喜ばせる、悲しませる、励ます、傷つけると、いろいろな力があるのだということを、書いているうちに学べるはずやねん。この経験はとても貴重なものやで。また、身近な人への感謝の気持ちも大切にしたい日やねん。あんたはんの気持ちを素直に伝えてみなはれ』って出たわ〜」と占い師の黒闇天女は手帳を見ながら言った。

「パラさん誕生日おめでとうでござんす。この赤いちゃんちゃんこと赤い帽子と扇子は、あっしからのささやかな贈り物でござんす」とでーぶは風呂敷を広げて言った。

「パラおやびん、お誕生日おめでとうざいましゅ。60歳のおじいちゃんになったでしゅね。実家の『吉備』から届いたモモをあげるでしゅ。赤いちゃんちゃんこがとっても似合ってるでしゅ」とゴロはモモをむきながら言った。

「みなさん、祝っていただきありがとうございます。これまでの人生を振り返り、生まれ変わった気持ちで新たな一歩を切りたいばい。今年はコロリで江戸と浪速の息子たちも帰省せず、ちょっと寂しいお盆になりそうばい」髪結いのパラ親分はモモをかじりながら言った。

「そりゃそうとお里さんから依頼されていた、富くじ予想を早く届けないとね」と新生菜は言った。

「あたしが選んだ予想数字は、合計「13」の中から、[157][355][490][670][841]。この5点でお願いしましゅ。大当たりしてくれるいいな」とゴロは言った。


──つづく。

今回のおすすめN3は、第5500回終了現在、第5373回より127回出現なしの[14]ペア狙いで 10点継続。

※出るまで狙っているので、毎回同じ数字でごめんなさい。
期待度★★★★★

[041][141][241][341][441]
[541][641][741][841][941]


超速ロト・ナンバーズTOPへ

(C)イマジカインフォス
(C)Edia


[「必当☆予想人V」第3話]

2020年8月19日
【前回までのあらすじ】
コロリ菌の感染が広がり、夜の商売で売り上げが激減した女将のお里は、必当予想人に、富くじの予想を頼む。予想人のパラ親分は、今回の依頼を一番弟子の浮世絵師ゴロに任せることにした。


八月十一日、「松の湯」二階座敷

必当予想人のメンバーは、手ぬぐいで口元をおおい、お互いの距離をとりあって話し合っている。

「コロリ菌の一日の新規感染者が五日連続で千人を超えたようだね」愛猫ちびの丸い背中をなでながら請負人の新生菜は言った。

「重症患者がそれほど増えてないので、緊急事態宣言は出さないと政府は言ってますが、秋から冬にかけて予断を許さないでござんすね」よろずやのでーぶは唐草模様の風呂敷のひもをほどきながら言った。

「ところで今日みんなに集まってもらったのは、パラ親分さんの還暦を祝ってあげようってことで来てもらったよ。パラ親分さんめでたいね〜。あたしゃまだまだ還暦は先の話だけどね」新生菜はしれっと言った。

手ぬぐいで顔半分が隠れているので、どんな表情をして言っているのかわからないが、もう還暦はとっくに過ぎ、古希も近いはずだと、パラは心の中でつぶやいた。

「パラさん誕生日おめでとう。占ってみたわ。『感情が高ぶって、ついつい強い言葉を使ってしまいがちやねん。頭に浮かんだ言葉は、一度寝かせてから使うようにしたらいいねん。伝言なども一度下書き保存をして、読み直すようにしはって。「言の葉」には、人を喜ばせる、悲しませる、励ます、傷つけると、いろいろな力があるのだということを、書いているうちに学べるはずやねん。この経験はとても貴重なものやで。また、身近な人への感謝の気持ちも大切にしたい日やねん。あんたはんの気持ちを素直に伝えてみなはれ』って出たわ〜」と占い師の黒闇天女は手帳を見ながら言った。

「パラさん誕生日おめでとうでござんす。この赤いちゃんちゃんこと赤い帽子と扇子は、あっしからのささやかな贈り物でござんす」とでーぶは風呂敷を広げて言った。

「パラおやびん、お誕生日おめでとうざいましゅ。60歳のおじいちゃんになったでしゅね。実家の『吉備』から届いたモモをあげるでしゅ。赤いちゃんちゃんこがとっても似合ってるでしゅ」とゴロはモモをむきながら言った。

「みなさん、祝っていただきありがとうございます。これまでの人生を振り返り、生まれ変わった気持ちで新たな一歩を切りたいばい。今年はコロリで江戸と浪速の息子たちも帰省せず、ちょっと寂しいお盆になりそうばい」髪結いのパラ親分はモモをかじりながら言った。

「そりゃそうとお里さんから依頼されていた、富くじ予想を早く届けないとね」と新生菜は言った。

「あたしが選んだ予想数字は、合計「13」の中から、[157][355][490][670][841]。この5点でお願いしましゅ。大当たりしてくれるいいな」とゴロは言った。


──つづく。

今回のおすすめN3は、第5500回終了現在、第5373回より127回出現なしの[14]ペア狙いで 10点継続。

※出るまで狙っているので、毎回同じ数字でごめんなさい。
期待度★★★★★

[041][141][241][341][441]
[541][641][741][841][941]

超速ロト・ナンバーズTOPへ

(C)イマジカインフォス
(C)Edia