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[「必当☆予想人U」最終話]

2019年12月11日
「師匠、ひと安心でしゅね。ゆっくり寝られましゅね〜、良かった。あとは治すだけでしゅ。しかし、先週の水曜第5322回「895」は惜しかったでしゅ。「5大8」で予想してれば当たっていたでしゅ。。」と浮世絵師のゴロは地団駄を踏んだ。

よろず屋のでーぶは、無言で鼻毛を抜いている。言葉には出さないが、心配はしていたみたいだ。いや、自分が予想した水曜予想の「962」が第5315回に、「242」が第5321回にすとれーとで出たけど、買ってなかったので、ふてくされいるのだろう?

「手術か〜しばらくは安静にしてないとね、無事に退院できるように風水で占ってあげるよ」占い師の黒闇天女は八角形の十二支方位盤を子(北)に合わせた。

「健康運をよくしたいなら、亥(北北西)に竹細工や龍の置物。卯(東)に小さな緑や花を置くといいねん。おてんとさんが昇る東は、えねるぎーが盛んな方位やねん。ちなみに金運をよくしたいなら、酉(西)に黄色や金色の雑貨や置物を置くといいよ。西は、人や収穫物が集まる方位で、陽の気を注ぎ込むと、努力が実り、金銭が手に入るようになるねん」

「とりあえず悪性じゃなくて良かったじゃない。煙草もやめたんだってね。あたしゃ、パラ親分を見直したよ」と請負人の新生菜は、腰をさすりながら言った。

「みんな……、ありがとう」髪結いのパラは、目を真っ赤にして深々と頭を下げた。

斜めになってやっと歩いてる新生菜を見て、ゴロは「ぎっくり腰でしゅか、へそくりの千両箱がさぞ重かったんでしゅね?」とクスクス笑った。


霜月の晦日に新生菜は、七輪で焼いていた秋刀魚を、愛猫のちびが盗ろうとしたので、あわてて駆け寄ったときにグキッと音がしたかと思うと腰を押さえてその場に座り込んでしまった。

翌日整骨医院に行くと、今回の依頼人である金魚売りの朝霧ひずみと、偶然鉢合わせたのだった。

水・金曜日の予想を依頼していたが……、なんと自分であっさり当ててしまい、気が済んだらしく、予想はもういいのでお金を返してくれと言われたそうだ。

「あたしゃ、はらわたが煮えくり返って、腰が痛くなけりゃ、金魚の桶をひっくり返してたところだったよ。一度もらったお金は、返すわけないよね」

予想人の一同は、依頼がなくなり、がっかりしたのか、新生菜の強欲さにただうなずくばかりであった。パラは、第5324回の抽せんが終わって、唯一金曜日に出ていない十の位「2」を軸にして、みにでもいいから当てて手術代のあてにしようと思った。

冬が深まり、夜空の星も凍りそうな寒さの中、一同は身をかがめて自分の長屋へと帰って行った。


パラは、師走(12月)に手術をする予定になっていたので、手術前検査のため、蘭方医のベトルK先生を訪ねた。

「えっ!本当ですか?もう手術はしなくてもいいんですか?」

「ハイ、ドウヤラ診立テ違イデシタ。朝鮮の漢方外科医ペク・クァンヒョント話シ合ッタ結果、今回ハ無理ニ取ル必要ガナイト判断サレマシタ」申し訳なさそうに、ベトルK先生は言った。

なんだか狐につままれた感じだが、半年後にもう一度検査をしてみましょうと言われ、パラは胸をなでおろしたのであった。


──おしまい。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回のおすすめN3は、第5324回終了現在、第5305回より19回出現なしの十一スペース[0](ダブル)狙い。百の位は第5296回より出現なしの[7]を軸にして5点。

[700][711][755][788][799]


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[「必当☆予想人U」最終話]

2019年12月11日
「師匠、ひと安心でしゅね。ゆっくり寝られましゅね〜、良かった。あとは治すだけでしゅ。しかし、先週の水曜第5322回「895」は惜しかったでしゅ。「5大8」で予想してれば当たっていたでしゅ。。」と浮世絵師のゴロは地団駄を踏んだ。

よろず屋のでーぶは、無言で鼻毛を抜いている。言葉には出さないが、心配はしていたみたいだ。いや、自分が予想した水曜予想の「962」が第5315回に、「242」が第5321回にすとれーとで出たけど、買ってなかったので、ふてくされいるのだろう?

「手術か〜しばらくは安静にしてないとね、無事に退院できるように風水で占ってあげるよ」占い師の黒闇天女は八角形の十二支方位盤を子(北)に合わせた。

「健康運をよくしたいなら、亥(北北西)に竹細工や龍の置物。卯(東)に小さな緑や花を置くといいねん。おてんとさんが昇る東は、えねるぎーが盛んな方位やねん。ちなみに金運をよくしたいなら、酉(西)に黄色や金色の雑貨や置物を置くといいよ。西は、人や収穫物が集まる方位で、陽の気を注ぎ込むと、努力が実り、金銭が手に入るようになるねん」

「とりあえず悪性じゃなくて良かったじゃない。煙草もやめたんだってね。あたしゃ、パラ親分を見直したよ」と請負人の新生菜は、腰をさすりながら言った。

「みんな……、ありがとう」髪結いのパラは、目を真っ赤にして深々と頭を下げた。

斜めになってやっと歩いてる新生菜を見て、ゴロは「ぎっくり腰でしゅか、へそくりの千両箱がさぞ重かったんでしゅね?」とクスクス笑った。


霜月の晦日に新生菜は、七輪で焼いていた秋刀魚を、愛猫のちびが盗ろうとしたので、あわてて駆け寄ったときにグキッと音がしたかと思うと腰を押さえてその場に座り込んでしまった。

翌日整骨医院に行くと、今回の依頼人である金魚売りの朝霧ひずみと、偶然鉢合わせたのだった。

水・金曜日の予想を依頼していたが……、なんと自分であっさり当ててしまい、気が済んだらしく、予想はもういいのでお金を返してくれと言われたそうだ。

「あたしゃ、はらわたが煮えくり返って、腰が痛くなけりゃ、金魚の桶をひっくり返してたところだったよ。一度もらったお金は、返すわけないよね」

予想人の一同は、依頼がなくなり、がっかりしたのか、新生菜の強欲さにただうなずくばかりであった。パラは、第5324回の抽せんが終わって、唯一金曜日に出ていない十の位「2」を軸にして、みにでもいいから当てて手術代のあてにしようと思った。

冬が深まり、夜空の星も凍りそうな寒さの中、一同は身をかがめて自分の長屋へと帰って行った。


パラは、師走(12月)に手術をする予定になっていたので、手術前検査のため、蘭方医のベトルK先生を訪ねた。

「えっ!本当ですか?もう手術はしなくてもいいんですか?」

「ハイ、ドウヤラ診立テ違イデシタ。朝鮮の漢方外科医ペク・クァンヒョント話シ合ッタ結果、今回ハ無理ニ取ル必要ガナイト判断サレマシタ」申し訳なさそうに、ベトルK先生は言った。

なんだか狐につままれた感じだが、半年後にもう一度検査をしてみましょうと言われ、パラは胸をなでおろしたのであった。


──おしまい。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今回のおすすめN3は、第5324回終了現在、第5305回より19回出現なしの十一スペース[0](ダブル)狙い。百の位は第5296回より出現なしの[7]を軸にして5点。

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