XHTML版 HTML版 DebugString


[「My Library!」33]

2018年3月7日
『 My Library 』へようこそ〜♪
今回は、『蒼ざめた馬を見よ』で、第56回直木賞を受賞。何度も映画化された『青春の門』で有名な五木寛之さんの『親鸞(しんらん)』をドドドーンと紹介します。

■『親鸞 青春編 (上)』
競べ牛を見に行った、8才の忠範(ただのり)後の親鸞。怪牛に突き殺されそうになった彼は、河原坊浄寛と名乗る聖(ひじり)に助けられる。それ以後、彼はツブテの弥七や法螺房弁才(ほうらぼうべんさい)などの河原者たちの暮らしにひかれていく。「私には『放埒(ほうらつ)の血』が流れているのか?」そのおそれを秘めながら、忠範は範宴(はんねん)と名前を変え、9才で出家、比叡山へ向かう。
難しいかな?と思ったが、ほとんどの漢字にルビがふってあるので読みやすく、中学生くらいでも楽しめる。序盤からドラマチックな展開で、まあまあ面白かった。下巻も借りているので、続きが楽しみだ。
おすすめ度は、★3つ半。

■『親鸞 青春編 (下)』
範宴は比叡山での命がけの修行にも悟りを得られず、六角堂へ百日参籠を決意する。そこで待っていたのは美しい謎の女人、紫野との出会いだった。彼が全てを捨て山をおりる決意をした頃、都には陰謀と弾圧の嵐が吹き荒れていた。法然の弟子となった範宴は、綽空(しゃくくう)と名前を変え生まれ変る。そして綽空の命を狙う黒面法師。法然とともに流罪となった彼は越後へ旅立つ。
悪役?の黒面法師がつきまとい、紫野(後の恵信)や鹿野との純愛、冒険、陰謀、裏切り、祈り、すべてがぎゅっと詰まった、手に汗握るフィクション?の物語。まるで大河ドラマの時代劇?を見ているようで、上巻より面白かった。
おすすめ度は、★4つ。

■『親鸞 激動編(上)』
京を追放された親鸞は、妻・恵信の故郷である越後に流されていた。一年の労役の後、出会ったのは外道院と称する異相の僧の行列。
今回は、登場人物の説明や地図までが添えられているので、わかりやすく、前作よりも面白かった。3日で読了。特に「裸身の観音」「幻の七日」の話は、胸が熱くなった。早く下巻を借りに行こう。
おすすめ度は、★4つ半。

■『親鸞 激動編(下)』
雨乞いの法会を何とか切り抜けた親鸞は、外道院と袂を分かち、恵信らと平和な日々を迎えていた。越後で施療所を開設し、訪れる多くの人びとの相談を聞いた。やがて、法然上人が許されたという吉報にも接するが、親鸞は京へ上ることをためらい、そのうちに訃報が届く。「わたしは、独りになった。自分自身の念仏をきわめなければならない」。新たな決意をした親鸞の下に、関東からの誘いがかかったのはそんな折だった……。
上巻と比べると、正直なところ、物語としてではなく、経過をたどった感じで書かれており、心が揺れ動くところが少なかった。死んだはず?の黒面法師やつぶての弥七の登場シーンで、★1個追加。
おすすめ度は、★3つ。

■『親鸞 完結編(上)』
帰洛して9年が過ぎた。親鸞は西洞院で長男の善鸞らと暮らしていた。事件が起きる。船岡山の怪僧・覚蓮坊が、善鸞をそそのかして親鸞が手掛けていた『教行信証』を盗み出そうとしたのだ。
これで5冊目読破。激動編を読み終わった後、もう続きは読まなくてもいいかな?と思ってたけど、図書館のおすすめコーナーにあったのでつい手に取ってしまった。半分くらい過去の登場人物や話が出てきて、新鮮さ?がなかった……っていうか、つまらなかった。完結編(下)は、中途半端に終わってる話の続きだと思うが、もう読まないかも?(^▽^;)
おすすめ度は、★2つ

■『親鸞 完結編(下)』
信心と家族愛の間でゆれ動く、親鸞の真の姿……。東国へ向かった息子と、地元の弟子たちとの対立とは!
「青春編上下」「激動編上下」「完結編上」5冊読んで、しばらく読むのをやめていたけど、やっと最後の1冊、読了です。息子(善鸞)と弟子たちの対立は、あやふやで?終わり。もう1つの対立「覚蓮坊対竜夫人」もいまいちで、ワクワク感がなかった。親鸞の死にも涙することはなかった。あとがきに書いてるように、この物語は自由に創作されたフィクションで、実際の生涯は明確でないそうだ。今まで出てきた登場人物も、漫画みたいで、面白かったが……、黒面法師は何度死んだやら?完結編は、暇つぶしに読む本だった。
おすすめ度は、★2つ。

――つづく。

今回のおすすめN3は、第4835回[368]より第4867回終了現在、32回出現なしの、3けたプラス[17]を軸にして5点。
期待度 ★★☆☆☆

[269][548][647][908][944]


超速ロト・ナンバーズTOPへ

(C)イマジカインフォス
(C)Edia


[「My Library!」33]

2018年3月7日
『 My Library 』へようこそ〜♪
今回は、『蒼ざめた馬を見よ』で、第56回直木賞を受賞。何度も映画化された『青春の門』で有名な五木寛之さんの『親鸞(しんらん)』をドドドーンと紹介します。

■『親鸞 青春編 (上)』
競べ牛を見に行った、8才の忠範(ただのり)後の親鸞。怪牛に突き殺されそうになった彼は、河原坊浄寛と名乗る聖(ひじり)に助けられる。それ以後、彼はツブテの弥七や法螺房弁才(ほうらぼうべんさい)などの河原者たちの暮らしにひかれていく。「私には『放埒(ほうらつ)の血』が流れているのか?」そのおそれを秘めながら、忠範は範宴(はんねん)と名前を変え、9才で出家、比叡山へ向かう。
難しいかな?と思ったが、ほとんどの漢字にルビがふってあるので読みやすく、中学生くらいでも楽しめる。序盤からドラマチックな展開で、まあまあ面白かった。下巻も借りているので、続きが楽しみだ。
おすすめ度は、★3つ半。

■『親鸞 青春編 (下)』
範宴は比叡山での命がけの修行にも悟りを得られず、六角堂へ百日参籠を決意する。そこで待っていたのは美しい謎の女人、紫野との出会いだった。彼が全てを捨て山をおりる決意をした頃、都には陰謀と弾圧の嵐が吹き荒れていた。法然の弟子となった範宴は、綽空(しゃくくう)と名前を変え生まれ変る。そして綽空の命を狙う黒面法師。法然とともに流罪となった彼は越後へ旅立つ。
悪役?の黒面法師がつきまとい、紫野(後の恵信)や鹿野との純愛、冒険、陰謀、裏切り、祈り、すべてがぎゅっと詰まった、手に汗握るフィクション?の物語。まるで大河ドラマの時代劇?を見ているようで、上巻より面白かった。
おすすめ度は、★4つ。

■『親鸞 激動編(上)』
京を追放された親鸞は、妻・恵信の故郷である越後に流されていた。一年の労役の後、出会ったのは外道院と称する異相の僧の行列。
今回は、登場人物の説明や地図までが添えられているので、わかりやすく、前作よりも面白かった。3日で読了。特に「裸身の観音」「幻の七日」の話は、胸が熱くなった。早く下巻を借りに行こう。
おすすめ度は、★4つ半。

■『親鸞 激動編(下)』
雨乞いの法会を何とか切り抜けた親鸞は、外道院と袂を分かち、恵信らと平和な日々を迎えていた。越後で施療所を開設し、訪れる多くの人びとの相談を聞いた。やがて、法然上人が許されたという吉報にも接するが、親鸞は京へ上ることをためらい、そのうちに訃報が届く。「わたしは、独りになった。自分自身の念仏をきわめなければならない」。新たな決意をした親鸞の下に、関東からの誘いがかかったのはそんな折だった……。
上巻と比べると、正直なところ、物語としてではなく、経過をたどった感じで書かれており、心が揺れ動くところが少なかった。死んだはず?の黒面法師やつぶての弥七の登場シーンで、★1個追加。
おすすめ度は、★3つ。

■『親鸞 完結編(上)』
帰洛して9年が過ぎた。親鸞は西洞院で長男の善鸞らと暮らしていた。事件が起きる。船岡山の怪僧・覚蓮坊が、善鸞をそそのかして親鸞が手掛けていた『教行信証』を盗み出そうとしたのだ。
これで5冊目読破。激動編を読み終わった後、もう続きは読まなくてもいいかな?と思ってたけど、図書館のおすすめコーナーにあったのでつい手に取ってしまった。半分くらい過去の登場人物や話が出てきて、新鮮さ?がなかった……っていうか、つまらなかった。完結編(下)は、中途半端に終わってる話の続きだと思うが、もう読まないかも?(^▽^;)
おすすめ度は、★2つ

■『親鸞 完結編(下)』
信心と家族愛の間でゆれ動く、親鸞の真の姿……。東国へ向かった息子と、地元の弟子たちとの対立とは!
「青春編上下」「激動編上下」「完結編上」5冊読んで、しばらく読むのをやめていたけど、やっと最後の1冊、読了です。息子(善鸞)と弟子たちの対立は、あやふやで?終わり。もう1つの対立「覚蓮坊対竜夫人」もいまいちで、ワクワク感がなかった。親鸞の死にも涙することはなかった。あとがきに書いてるように、この物語は自由に創作されたフィクションで、実際の生涯は明確でないそうだ。今まで出てきた登場人物も、漫画みたいで、面白かったが……、黒面法師は何度死んだやら?完結編は、暇つぶしに読む本だった。
おすすめ度は、★2つ。

――つづく。

今回のおすすめN3は、第4835回[368]より第4867回終了現在、32回出現なしの、3けたプラス[17]を軸にして5点。
期待度 ★★☆☆☆

[269][548][647][908][944]

超速ロト・ナンバーズTOPへ

(C)イマジカインフォス
(C)Edia