XHTML版 HTML版 DebugString


[「My Library!」77]

2024年4月24日
『 My Library 』へようこそ〜♪今回は2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞を受賞した、三浦しをんさんのエッセイと小説を紹介します。しをんさんと言えば、独特の視点と情緒豊かでユーモアあふれる作品が多く、好きな作家さんの一人で、ほぼ全作品?読んでるかも?イチオシは箱根駅伝を舞台にした『風が強く吹いている』かな?

■『好きになってしまいました』 三浦 しをん(著)

ページをめくれば浮世の憂さが晴れてゆく、3年半ぶりのノンストップ・エッセイ!観葉植物(一部名前がわからない)を愛で、ときに虫たちや鳥と戦い、大好きな靴を手入れし、本と漫画に耽溺し、旅の宿ではテンション高めのご亭主に完敗宣言。どこから読んでも三浦しをんが溢れだす、読み始めたら止まらない抱腹絶倒のエッセイ集!愛と笑いと妄想に満ちた、人気作家の日常、ときどき非日常。

2012年から2022年にかけて、いろいろなメディアに発表されたエッセイをまとめた1冊。仕事での旅行の話が多かったかな。掲載誌によっては、よそゆき仕様らしく……、また、文字数の少ないショートエッセイも、笑いどころが少なくてちょっと物足りなかった。祖父がゴキブリに噴射する殺虫剤を虫よけスプレーとして孫たちにかけてる話は、プッと噴出した。ぶちゃいく二世猫目線で書かれたエッセイは、
グッジョブ!
おすすめ度は、★3つ。


■『墨のゆらめき』 三浦 しをん(著)

都内の老舗ホテル勤務の続力(つづきちから)は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。AmazonのAudible(朗読)との共同企画、配信開始ですでに大人気の書き下ろし長篇小説。

遠田の文字を書く姿、筆が画仙紙の上を滑る音、墨の匂い、墨から立ち上るゆらめきは、書に魂が込められているかのようで、目に浮かんで見えた。登場人物が少ないので、サラッと読めて、エッセイのようなユーモアでくすっと笑える。チカとの友情が深まっていく過程にほのぼのとし……、大きな出来事は起きないが、ちょっとした伏線も張ってあり、遠田の過去に葛藤するチカには胸に沁みた。なんだかシリーズ化しそうだなぁ。
おすすめ度は、★3つ半。


――つづく。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今回のおすすめN3は、第6451回終了現在、第6324回より127回出現なしの[12]ボックスペア狙いで10点継続。

[201] [211] [231] [251] [291]
[221] [241] [261] [271] [281]


超速ロト・ナンバーズTOPへ

(C)イマジカインフォス
(C)Edia


[「My Library!」77]

2024年4月24日
『 My Library 』へようこそ〜♪今回は2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞を受賞した、三浦しをんさんのエッセイと小説を紹介します。しをんさんと言えば、独特の視点と情緒豊かでユーモアあふれる作品が多く、好きな作家さんの一人で、ほぼ全作品?読んでるかも?イチオシは箱根駅伝を舞台にした『風が強く吹いている』かな?

■『好きになってしまいました』 三浦 しをん(著)

ページをめくれば浮世の憂さが晴れてゆく、3年半ぶりのノンストップ・エッセイ!観葉植物(一部名前がわからない)を愛で、ときに虫たちや鳥と戦い、大好きな靴を手入れし、本と漫画に耽溺し、旅の宿ではテンション高めのご亭主に完敗宣言。どこから読んでも三浦しをんが溢れだす、読み始めたら止まらない抱腹絶倒のエッセイ集!愛と笑いと妄想に満ちた、人気作家の日常、ときどき非日常。

2012年から2022年にかけて、いろいろなメディアに発表されたエッセイをまとめた1冊。仕事での旅行の話が多かったかな。掲載誌によっては、よそゆき仕様らしく……、また、文字数の少ないショートエッセイも、笑いどころが少なくてちょっと物足りなかった。祖父がゴキブリに噴射する殺虫剤を虫よけスプレーとして孫たちにかけてる話は、プッと噴出した。ぶちゃいく二世猫目線で書かれたエッセイは、
グッジョブ!
おすすめ度は、★3つ。


■『墨のゆらめき』 三浦 しをん(著)

都内の老舗ホテル勤務の続力(つづきちから)は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。AmazonのAudible(朗読)との共同企画、配信開始ですでに大人気の書き下ろし長篇小説。

遠田の文字を書く姿、筆が画仙紙の上を滑る音、墨の匂い、墨から立ち上るゆらめきは、書に魂が込められているかのようで、目に浮かんで見えた。登場人物が少ないので、サラッと読めて、エッセイのようなユーモアでくすっと笑える。チカとの友情が深まっていく過程にほのぼのとし……、大きな出来事は起きないが、ちょっとした伏線も張ってあり、遠田の過去に葛藤するチカには胸に沁みた。なんだかシリーズ化しそうだなぁ。
おすすめ度は、★3つ半。


――つづく。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今回のおすすめN3は、第6451回終了現在、第6324回より127回出現なしの[12]ボックスペア狙いで10点継続。

[201] [211] [231] [251] [291]
[221] [241] [261] [271] [281]

超速ロト・ナンバーズTOPへ

(C)イマジカインフォス
(C)Edia